Mum's the word ! 新米ママの独り言。

娘(10歳)と息子(7歳)が寝ている間に、ひっそりと。子育て、知育、読書、音楽、親子の学びや遊び、日々のこと。ピアノと中学受験(2026・2029年)の両立を目指して。アラフォー新米ママの独り言。

妊娠と白衣高血圧の話

この記事内には商品プロモーションを含みます。

この話は1人目妊娠日記で振り返るつもりでしたが、2人目でも同じような状況になっているのでここで書いてみます。

 

約2年8か月前にはじめての妊娠が判明した時、実はただただ喜んでいられたわけではありませんでした。 心拍確認も出来て母子手帳をもらい、いよいよ健診が始まった時(10週後半の頃)に、とあることが判明したからです。

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白衣高血圧

それは 白衣高血圧 という症状。

1人目を産んだ産院では、健診時は毎回

  • 受付後に採尿・体重・血圧測定 ➡ 計測結果が書かれた紙を診察時に先生に渡す

... という流れだったのですが、血圧測定をしたときに目を疑うような結果が出てきました。なんと上は160。(その後、ひどい時は170、180なんてこともありました。)

初めての健診時に血圧測定でこんな物凄い結果が出て、まさか自分が高血圧だとは思ってもいなかったので、びっくり仰天しました。

紙を見たおじいさん先生も、ちょっと顔をしかめて「高血圧はまずいんだよ、お腹の赤ちゃんが…。」

なんて不穏なことを言いながら、急いで内診することに。

幸い赤ちゃんは元気だったので、ほっとしました。

その後先生の指示で看護師さんに手動で測定しなおしてもらったところ、今度は正常値の結果が出て、一安心。「緊張していたのかな?」ということで特にそれ以上の指摘はなく初回の健診は終了したのですが、頭の中には少し前の先生の言葉がぐるぐる、ぐるぐる…。いきなり泣けてきてしまいました。

帰宅後、「妊娠高血圧症」なども含めていろいろ調べるうちに、更に不安は増していったのでした。

その夜旦那ちゃんが帰宅してすぐに健診のことを話すと、「まずはきちんと測ってみよう」ということになり、急いで血圧計を購入しました。

 

血圧計が届くと早速毎日測定開始。ところが、何度測っても健診時のような高い数字なんて全く出てこない。むしろ低めの数値を出すこともあったりして、何だか訳がわからなくなってしまいました。

更に調べていく上で「白衣高血圧」という言葉を初めて目にしました。

Wikipediaによると

白衣高血圧(はくいこうけつあつ)は、病院の診察室などで普段よりも高い血圧が計測される現象をいう。白衣症候群、ホワイトコート症候群とも。
血圧は自律神経系の作用で変化し、自律神経系の作用は精神状態に左右される。そこで、家庭での計測では正常血圧であっても、診察室に入り医師や看護師を目の前にすると緊張し、血圧が上昇することがある。白衣高血圧による誤診を避けるには、本人の慣れや医療スタッフの態度、医院/病院の構造などへの配慮が必要だが、現在では家庭用の血圧計が安価で販売されているので、これを用いて家庭で常日頃血圧を測定する習慣をつけることも有用である。自律神経系の作用には日内変動があるので、できれば朝(朝食前の排尿/排便後)・夕測定するとよい。

読みながら、かなり前に内科にかかった時にやはり血圧が少し高めに出たことを思い出しました。自分はむしろ低血圧気味だと思っていたので、その時もかなり驚いた記憶があります。

病院だと緊張してしまうのか?若い頃から演奏会でソロを吹くのが生きがいだったような自分が、まさか緊張するタイプだとは思ってもみませんでした。うーん…。

でも初めての妊娠だし、やはり緊張はしていたのかも。

もしかしたら、私は「白衣高血圧」なのかな?

「白衣高血圧」「妊婦」など更に検索していくと、同じように悩んでいらっしゃる妊婦さんもいらしたようです。

産院によっては、大目に見てくれるところ、「いくら白衣高血圧だとしても、出産が近づいて血圧が上がってしまうことだってあるかもしれない」ということで厳しい態度を取るところ、そしてやはり「産院で毎回血圧が高いなら、出産時も高いのではないか」と推定されて入院させられてしまうところなどいろいろあるようです… 当時すでに高齢出産に該当する年齢だったこともあり、この先自分がどう扱われるのか、一気に不安になりましたね。

不安になるだけでは仕方ないので、とりあえずその日から毎日朝・晩に血圧を測定して、健診ごとに先生に提出するメモを作ることにしました。

少しでも低い数値が出るようにやってみたこと

その後の健診では

  • 予約の時間より出来るだけ早めに到着して受付前に一休みする。
  • 深呼吸を何度もして、とにかく気持ちを落ち着かせる、
  • 先にトイレに座って落ち着いて採尿をしてから血圧を測るようにする、
  • 普段は低いんだから大丈夫と暗示をかける(!?)

などいろいろ試しましたが、そんな涙ぐましい行動を嘲笑われるかのような物凄い測定結果を毎回たたき出していました。

その他、待ち時間の間に何回か測り直して一番低い数値の紙を提出するなど、それはもういろいろ試したのですが、どういうわけか測り直した方が高かったり…。焦りが結果に出るのかもしれません。

産院は結構混んでいて、機械に前の人の結果が残っているのを目にすることもあったのですが、その数値が異様に低かったり、私の普段の血圧の数値だったりすると余計に焦る、焦る…。こんな気持ちだったので、毎回の妊婦健診は赤ちゃんの様子を知ることが出来てうれしいというよりも、憂鬱になってしまいました。転院の恐怖もつきまとっていたしね…。

もちろん、超音波で元気な赤ちゃんの姿を見るとそんな気持ちは吹っ飛んでしまうわけですが、もっとリラックスして受けたかったものです。

妊婦さんで白衣高血圧の人は、皆さん同じような気持ちになるようですね…。知り合いに白衣高血圧の方はいなかったので、気持ちを共有することもできずに一人で悶々としていました。

 

2回目以降の健診では、初めに担当した医師以外の先生を指名するようにしました。幸い、担当になった若先生が「毎回測定のメモをきちんと提出することでしばらく様子を見ましょう」と言ってくれたので、少し安心することができました。

そんな事情を知らない看護師さん・助産師さん達には、初めのうちは毎回紙を見てかなり驚いた様子で「後で測り直してね~」なんて言われ続けていました。(そのうち「あら、また高く出ちゃったのね~」なんて言ってくれるようになりましたが…。)「手動で測り直してくれればいいのに」と何度思ったことか…。産院が混んでいて余裕がないと、なかなかそうもいかなかったようです。

「これだけ何度も測っていれば機械慣れしていつか下がるだろう」と思っていたのですが、結局出産時まで下がりませんでした。妊娠後期に入ってかろうじてギリギリライン、という測定結果が数回あった程度です。

ちなみに、家ではずっと正常値でした。一度血圧計が壊れていないか確認するために産院に持っていって診察時にマイ血圧計で測定してもらったのですが、見事に高めの数値が出て、壊れていない(産院だけ血圧が高い)んだねということになりました。

 

その後、難産で時間はかかったものの、無事にちぇぶちゃんを出産。

お産の後、入院中の血圧は正常値で、担当の先生も「やっぱり白衣高血圧だったんだね」なんて言っていました。

退院診察と、1か月健診時はやはり高めでした。そのため「もし将来2人目ができた時はどうなるんだろう」と少し不安になったものです。

2人目はどうなった?

出産直前に今の家に引っ越したので、今度は別の産院を探すことになりました。

さんざん迷って決めて、先日妊娠確定を頂いた産院では、初回から採尿、体重・血圧測定がありました。

流産後久しぶりに産院に行き、自分でもわかるくらいドキドキしながら血圧を測ると、やっぱりすごい数値が!!脈拍も早い、早すぎるよ…。

流産後で本当に妊娠しているのかわからない不安と、赤ちゃんは無事なのかという不安がピークに達したからかもしれない。

もうこうなったら仕方がないと開き直ったものの、ここで産みたいと思っているだけにもし「うちではダメ」って言われたらどうしよう…。と更に不安になってしまいました。憂鬱な待ち時間。

 

「緊張しているんだと思うんだけど、血圧がえらい高いんだよね~。えーと、お姉ちゃん(一緒に連れてきた娘のこと)のお産はどこだったっけ…」

ここで、先生が1人目を自然分娩で産んでいることを改めてチェック。

「白衣高血圧って言っても、将来高血圧になってしまう素因はあるということなので、じゅうぶん気をつけた生活をしていく必要があるよ。そんなに小さいお子さんがいるんだから、元気でいなきゃいけないでしょう。」などと、今後の生活習慣についていろいろアドバイスをしていただきました。

そうなんです、白衣高血圧って、病気じゃないけれど将来いろいろな病気になる素因はあるということ、私も調べたときに読んだのですよね…。父親も高血圧だしなぁ。

「毎日計測して次回メモを持ってきます。」と言ってみると、先生は

「うん、そんなにしょっちゅうじゃなくていいよ。今はリラックスして過ごしてね。」とおっしゃるではありませんか…。

もう、泣きそうになりました。

あぁ、やっぱり今度こそここで産みたいなって思ってしまいました。

 

2人目ということで、健診時もだいたい何をするかわかるので、初めての時よりは心穏やかでいられるのではないかと思うのです。リラックスして健診に臨めるようにしたいです。

あとは体重管理が問題だなぁ…。想像以上に増えていたところからのスタートです。

妊婦さんの白衣高血圧、どんなことに注意する?

妊娠して万が一白衣高血圧ではないかという場合、毎日の計測が重要だと思います。

毎日計測することで

「少なくとも自宅で過ごしているときの血圧は低い」

ということを客観的なデータとして示すことができるからです。(実際に判断するのは先生ですが)

自分で毎日落ち着いた数値を確認することで、心理的には少しラクになる。結果、健診時も落ち着いて測ることができる(かもしれません)。

 

いざ産院での健診時、気持ちを落ち着けて測っても高く出てしまう場合はもう仕方ないです。

可能なら申し出て手動で測り直してもらえば少しは低い数値が出ると思いますが、担当医には計測メモを提出して自宅での様子をきちんと説明したほうがいいです。説明しないと自宅でも高いと思われてしまうかもしれません。

妊婦の白衣高血圧については、本や妊婦向けの雑誌にもなかなか書いていないので、不安になってしまう方が多いと思います。(実際、そんなにいないという事かもしれないけれど。)

周りの妊婦さんの測定結果をたまたま目にして、「なんで自分だけこんなに高いの…。」と思って憂鬱になってしまう方もいらっしゃるかもしれません。

私の周りには他に同じ悩みを持つ妊婦さんはいませんでしたが、ネットなどで調べた限りでは、そんな悩みを抱えた妊婦さんは意外といらっしゃるようでした。まずは1人で悩まず、自宅での計測を地道に続けていくことをおすすめします。

 

私も1人目妊娠時は健診のたびに白衣高血圧に悩みながらも無事産むことができたので、今回は健診での計測結果が高く出たとしても、それほど不安にならずにいようと思っています。

もちろん、高血圧予備軍の可能性があることは認識して、食生活に注意したり、適度な運動を心がけていくつもりです。

2歳の娘を育児しながらのマタニティライフ、せめて気持ちだけはゆったりして過ごしたいものです。どうかなぁ… ^^;

 

オムロン 上腕式自動血圧計 (HEM-7131)