「ぽかぽか」
キラキラ光るカバーと大きなお花の絵に惹かれて書店で手にした絵本です。
娘に渡したら、いつも通り速攻でキラキラカバーを外してしまったけれど。
一緒に読んでみると、主人公のお花の愛らしい顔とリズムの良いお話、大好きな熊さんの登場に娘もニコニコ大喜び。お気に入りの一冊になったようです。
これからの季節、お花でいっぱいの公園にこの絵本を持って行って子どもと一緒に読んでもいいかもしれませんね。
さて、これから家族でお散歩に行ってこようっと。
Amazonより内容紹介
『ぽかぽか』は新井洋行氏が得意とする低年齢向けの絵本です。2012年、2013年に発売され、大変好調だった『ツリーさん』『ハッピーハロウィン!』に続く、季節感を感じられる赤ちゃん絵本です。
ぽかぽかとあたたかくなったある日、太陽が「はるですよー! おきてくださーい!」とつぼみに声をかけ、つぼみは満開の花を咲かせます。すると、その咲いた花が「はるですよー!」虫たちを起こします。続いて、虫と花たちがクマを冬眠から起こし・・・というように、春らしさを感じられる生き物たちが、連鎖的に次々に目覚めていく、という内容です。
絵は新井氏らしく、かわいく、はっきりしたシンプルな絵。花も大きく描かれているので、通常の読み聞かせはもちろん、おはなし会など、遠くから見ても十分な楽しめます。クライマックス直前にはちょっとしたひねりもあり、生き物たちが勢ぞろいするラストは、まさにほんわかとするあたたかな雰囲気に包まれています。小さい子の季節感も育まれる、楽しい1冊です。1さいから~。
作者の新井洋行さんからのメッセージ
『ツリーさん』『ハッピーハロウィン』に続く季節を楽しむ赤ちゃん絵本の第3弾『ぽかぽか』は春の絵本です。春は目覚めの季節、ぽかぽか陽気に誘われて、花が咲き、虫や動物達が目を覚まします。僕たち人間は冬ごもりをするわけではありませんが、やっぱり春になると、なんだか嬉しくなって、心が目覚めるような気がします。そんな春のぽかぽか陽気を花や動物達と一緒に楽しめるようにとこの絵本を描きました。
そして、もう一点、ぼくは花が主人公の絵本を描きたいとずっと夢に描いて来たのですが、『ぽかぽか』でその夢が叶いました。うちの上の娘には「花のようにみんなに愛される人になって欲しい」と言う願いを込めて、花と言う漢字を使った名前を付けました。『ぽかぽか』の主人公のはなちゃんのまわりには、虫や動物達のみならず、太陽や雲まで集まって来ます。花が咲いたらみんなが明るい気持ちになりますね。
あと、うちはたまに山や川にキャンプに行くのですが、一番の楽しみは、なんと言っても自然の中で食べるご飯です。それと春には桜の下でござを広げてお花見をするのも楽しみです。おひさまを、ぽかぽかと浴びながらみんなで食べるご飯はなんであんなに美味しいのでしょう? 今年も春のぽかぽか陽気を楽しみましょう!(作者の新井洋行さんからのメッセージ)
みどころ
春です。わくわく、うきうきの季節。
たいようさんのあたたかいひざしがぽかぽか気持ちよく感じます。ぽかぽか ぽかぽか
はなちゃん はるですよー!
おきて くださーい!たいようさんが真っ先に声をかけたのは、白いお花のはなちゃん。
はなちゃんは、白い花びらを「ぱっ!」とひらいてにっこりスマイル。たいようさん おはよう!今度は、はなちゃんの番です。
ぽかぽか ぽかぽか
むしさんたち はるですよー!
おきて くださーい!次々に目覚めの連鎖がおきて・・・。
愛らしい花や虫、たくさんの可愛い動物たちが登場する新井洋行さんの赤ちゃん絵本。
クリスマスの『ツリーさん』、ハロウィンの『ハッピーハロウィン!』と季節をテーマにしたシリーズから春にぴったりの絵本をお届けします。同シリーズの光るカバーも健在。まぶしい太陽みたいにキラキラ光る素敵なカバーに赤ちゃんも釘付けです!赤ちゃんのためのよみきかせにぴったりの本作は、春になると自然とうきうきしてしまう楽しい気持ちがたっぷりつまった作品になっています。「はるですよー!おきて くださーい!」
お子さんと一緒に声に出して読んで、ぽかぽかの春を楽しみたいですね。(富田直美 絵本ナビ編集部