目標としていた100記事まで何とかブログを続けることができたので、今後はもう少し気軽にいろいろな事を書いていきたいなと思っています。
今日は音楽の話。本当はブログを始めてすぐに書こうと思っていたのだけれど、すっかり忘れていました…。
はじまりは、ラフマニノフ。
5歳でピアノをはじめ、10歳で管楽器をはじめて、ディープなクラシック音楽愛好歴ほぼ30年以上になるアラフォー新米ママ。音楽はどんな時でも一番身近な存在です。
音楽を通して出会った旦那ちゃんとは長い付き合いの後結婚しましたが、その時点で既に高齢出産と言われる時期に入っていたこともあり、子どもを産むということがどうもピンと来ないまま日々過ごしていました。
約3年前、2012年の11月中旬に、普段から新米ママがこよなく愛するロシアの指揮者ヴァレリー・ゲルギエフ&マリインスキー管弦楽団とピアニストのデニス・マツーエフが来日するということで、旦那ちゃんと一緒にサントリーホールへ聴きに行きました。曲目はラフマニノフのピアノ協奏曲3番など。
コンサートの2曲目がラフマニノフのコンチェルト。曲の冒頭、オーケストラが静かに音を奏で、マツーエフのピアノが鳴り響いた途端に全身に電流が走りました。普段何度も何度も聴いている組み合わせなのに。何度も生のコンサートに足を運んでいたにも関わらず、1楽章から涙が止まらない、こんなの生まれて初めての経験でした。
ジュルジュルきそうなのを何とかこらえているうちに、曲はクライマックスを迎えます。これでもかと畳みかけてくるマツーエフのピアノ。「まだ終わらないで!ずっと聴いていたい!」と思いながらもう息も絶え絶えに…。会場全体もそんな雰囲気でした。(もちろん演奏終了後はスタンディングオベーションの嵐でした!)
続いてマツーエフの渾身のアンコール、そしてコンサートの大トリではマリインスキーのショスタコーヴィチ交響曲第5番「革命」の物凄い演奏を聴き、興奮冷めやらぬ中オーケストラの皆さんを見送り、倒れそうになりながら帰宅したのを今でもはっきりと覚えています。
… 話を2曲目に戻します。演奏が終わってふと隣を見ると、なんと普段クールな旦那ちゃんも号泣していました。私と同じように、息を殺しながら。
本当に不思議なのですが、会場で極上のラフマニノフを聴きながら、ふとこんな素敵な演奏をいつか子どもと一緒に聴きたいなぁって思ったのです。初めて私が子どもをイメージした瞬間でした。
この3か月後、私のお腹に娘のちぇぶちゃんがやってきてくれました。
1歳の娘ちゃんと楽しむクラシック。
さて、娘のちぇぶちゃんがお腹にいる時から今までずっと聴いている音楽について、時々紹介していこうかなと思っています。 曲・作曲家・演奏家など、いろんなテーマで書いていければいいな。
外国語と同じで、耳が柔軟な今の時期から娘には色々な「音」に触れさせてあげたいなと考えています。クラシックだけでなく、いろんな音楽を聴かせたい。そして、いろんな楽器にも触れさせてあげたいと思っています。
昔から夫婦それぞれコツコツ集めてきた膨大な量のコレクションがここにきて役に立つなんて、数十年前には思ってもみませんでした。偶然なのですが、新米ママもパパも小学校高学年あたりからクラシックのCDを集めていて、これだけはどうしても処分できなかったのです。
妊娠が判明してからは、しばらくコンサートに足を運ぶのは難しいだろうし乳幼児を連れて行けるコンサートも限られるだろうと思ったので、意識的にDVDも集めるようになりました。
娘ちゃんが0歳の頃はCDをかけておくぐらいでしたが、最近少しずつコンサートの映像も一緒に見るようになりました。長いのでずっと見たり聴いたりしていられるわけではないですが、音楽なのでそのままかけていられますし、自分の息抜きにもなるのでいい感じです♪
最近娘ちゃんはDVDやYoutubeを見ると、指揮者やピアニストの真似をはじめるようになりました。自然にピアノを触れるようになったので、音楽の導入としては良いのではないかと思っています。
娘がピアノを習うのはもう少し先になると思いますが、そろそろ先生を探しはじめようかなと思っています。
今回は思い入れの強いラフマニノフのピアノ協奏曲第3番をテーマに、新米ママのお気に入りをいくつか紹介します。楽譜を見ながら聴くのが最近のひそかな楽しみです。(いつか弾いてみたい!)
いくつか映像も入れてみたので、BGMにいかかでしょうか?聴き比べてみるのも楽しいかもしれません。
ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番、いろいろ。
お腹にいた時からずっと聴いていたので、娘ちゃんはこの曲を聴くとたまに寝てしまうこともありますが、最近はメロディーに合わせて鼻歌を歌ったりしています。映像を見るとおもちゃのピアノのところに駆けて行って一緒に弾く真似をするようになったので、ピアノの配置を変えて少しテレビの方に近づけてみました。オーケストラをバックに、とても楽しそうに弾いて(叩いて)います♪
Denis Matsuev(デニス・マツーエフ)
マツーエフとゲルギエフ&マリインスキーのライブ。ピアニストご本人がアップロードされています♪
残念ながらこの組み合わせのDVDはありませんが、CDは出ています。
ちなみに娘ちゃんはマツーエフのことを「くまさん」だと思っています。「くまさんがピアノを弾いてくれるよ~♪」言って音楽をかけると、楽しそうにピアノを弾く真似をします。娘ちゃんイチオシの演奏かも!?
Piano Concerto No 3 / Rhapsody on a Theme of Paganini
一緒に入っているパガニーニの主題による狂詩曲も素晴らしいです。
Yefim Bronfman(イェフィム・ブロンフマン)
マツーエフのピアノも素晴らしいのですが、実は新米ママ&パパのイチオシはブロンフマンのラフマニノフだったりします。
映像はゲルギエフとウィーンフィルとの共演、2004年11月来日時のサントリーホールでの演奏です。
テレビで初めて見た(聴いた)時には驚きました!ブロンフマンのピアノも物凄いのですが、オーケストラとの一体感も素晴らしいのです。ステージ上の楽団員皆さんがこの瞬間の演奏を楽しみ、成功させようとする気持ちが伝わってくるかのようです。とにかく世界中のすべての人に聴いてみてほしい演奏の一つです。
神経が張り詰めている時や疲れた時などに1楽章のカデンツァを聴くと、涙が出てきます。
ちなみに、娘ちゃんはブロンフマンのことを「大きなくまさん」だと思っています ^^
体全体でピアノを弾くブロンフマンの姿は本当に素敵です。
このライブ演奏のCDやDVDは残念ながらありませんが、他にもう一つブロンフマンのラフマニノフを満喫することができる素晴らしい映像があります。
Nutcracker [DVD] [Import]
(ブルーレイもありますので、気になる方は探してみてください。)
ラトル&ベルリン・フィルのヴァルトビューネ2009。野外での演奏です。ヴァルトビューネはいつか家族で聴きに行きたい!
コンサートの途中「春の祭典」に入るあたりで雨が降ってきて、かなり雰囲気が出ています。
1. チャイコフスキー:くるみ割り人形 Op.71 - 小序曲/クリスマス・ツリー/行進曲/パ・ド・ドゥ
2. ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第3番 ニ短調 Op.30
3. ストラヴィンスキー:春の祭典
4. リンケ:ベルリンの風 (アンコール)
ベルリンフィルといえば、デジタルコンサートの充実ぶりが素晴らしいですね♪ 家でライブ演奏(時差に泣くことも多いですが…)や過去の素晴らしい演奏を心ゆくまで楽しむことが出来るなんて夢のようです。小さな子どもでも楽しむことのできるコンサートなどもあります。長くなるので、いずれまたまとめてみようと思います。
▼このドキュメンタリーも素晴らしいです。
ベルリンフィルと子どもたち
別のオーケストラとの組み合わせですが、ブロンフマンのCDもあります。このCDにはラフマニノフのピアノ協奏曲第2番も入っています。
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番&第3番
女性ピアニストによるラフマニノフの演奏もいくつか挙げておきます。
Martha Argerich(マルタ・アルゲリッチ)
アルゲリッチのラフマニノフも素敵。若いころの演奏ですが、オーケストラをグイグイ引っ張っていく迫力のある演奏です。
ラフマニノフの協奏曲は、リッカルド・シャイー&ベルリン放送交響楽団との演奏です。
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番
Valentina Lisitsa(ヴァレンティーナ・リシッツァ)
ロンドン交響楽団との協奏曲全集を出していますが、Youtubeでは彼女のソロの演奏を聴くことが出来ます。ピアノの部分だけじっくり聴くのも良いですね。
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲全集
Yuja Wang(ユジャ・ワン)
夫婦で注目しているドゥダメル&シモンボリバル交響楽団との演奏ということで聴いてみました。
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番/プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2番
セルゲイ・ラフマニノフ自身による演奏
作曲家本人の演奏が聴けてしまうのも嬉しいですね。
ラフマニノフ自作自演~ピアノ協奏曲全集
※ここに挙げた演奏の中にはiTunesやAmazonデジタルミュージックストアなどでも購入可能なものがあるので、気になる方はチェックしてみてくださいね。
(追記)ちなみに、最近Apple Musicのトライアルを始めてみたのですが、クラシックのラインナップはかなり充実していることがわかりました。ここに挙げた演奏もいくつか入っており、他にもいろんな演奏者のラフマニノフを楽しむことができます。このあたりについてはいずれ詳しく書いてみようと思います。
おまけ・極上のトリオの演奏を見つけた!モーツァルト 3台のピアノのための協奏曲
最近、マツーエフご本人がアップロードしていたものをYoutubeで見つけました。
この映像では、モーツァルトの 「3台のピアノのための協奏曲」をヴァレリー・ゲルギエフとデニス・マツーエフ、ダニール・トリフォノフの3人で弾いています。
モーツァルトも普段から娘と一緒によく聴いていますが、この組み合わせは最強かも!?(ロシアびいきの新米ママの好みというだけですが…)モーツァルトが胎教に良いかどうかは別として、もし将来2人目ができたらずっと聴いてしまいそうです♪
ゲルギエフの弾き振り、初めて見ました。
Daniil Trifonov(ダニール・トリフォノフ)
上に挙げていませんでしたが、ダニール・トリフォノフのラフマニノフ ピアノ協奏曲3番。ゲルギエフ&マリインスキー管弦楽団との共演です。今のところCDは出ていません。10月下旬に来日するようですね。ちょっと気になる…。
きりがないので、今回はこの辺で…。このページもちょくちょく更新していこうと思います。
▼1歳の娘ちゃんが遊んでいるミニピアノはこちら。
KORG MICROPIANO マイクロピアノ ミニ鍵盤61鍵
※クラシック 関連記事
▼娘ちゃんの大好きなロシアアニメ「マーシャと熊」より♪