今日は1歳児でも楽しめる(かもしれない)クラシックのライブコンサートのDVDを紹介します。
今回もいくつか映像を入れてみたので、BGMにいかがでしょうか♪
名手によるモーツァルトの連弾を聴きながらほんの束の間のティータイム、8台のスタインウェイが奏でるワーグナーやリムスキー=コルサコフを聴きながら気合いを入れて一日過ごす… というのも良いかもしれません♪
Piano Extravaganza 世紀のピアニストたちの共演~ヴェルビエ音楽祭&アカデミー10周年記念ガラ・コンサート・ライヴ
スイス西南部のリゾート地で開催される「ヴァルビエ音楽祭」10周年を記念して、2003年7月に世界的ピアニスト10人が一堂に会し、オーケストラには現代有数の弦楽奏者が13人集められたという、まさに夢の競演といえるコンサートのライブ収録盤です。
テントの中にところ狭しと並んだスタインウェイのピアノたち、名手による8台16手のピアノ演奏は圧巻です!普段あまり見ることが出来ない演奏者の笑顔やリラックスした練習風景が見られるのも素敵です。
世紀のピアニストたちの共演!
~ヴェルビエ音楽祭10周年記念ガラ・コンサート・ライヴ
キーシン、アルゲリッチ、プレトニョフ、アンスネス、レヴァイン、アックスーー現代最高の豪華ピアニストたちが一堂に会した驚愕のコンサート、ついにDVD化!
2003年に行なわれた「ヴェルビエ音楽祭」音楽祭創設10周年を記念するガラ・コンサートの模様をライヴ収録したもので、その豪華な出演アーティストは目を見張るばかり。このコンサートではピアニストの共演に焦点が置かれ、キーシン、アルゲリッチ、プレトニョフ、アンスネス、レヴァイン、アックスなどの世界的なピアニストたちが、アンサンブルとして出演している。特に8台のピアノをステージにぐるりと並べた配置で演奏する後半は大きなみもの。また、彼らと共演するオーケストラも、クレーメル、バシュメット、マイスキーなど、現代最高の弦楽器奏者からなる即席アンサンブルである点も見逃せない!
最近このコンサート映像を娘ちゃんと一緒に見るようになりました。
何と言っても、ピアノが8台並んでいるだけでも派手というか強烈な印象を与える上に、皆さん楽しそうに演奏されているので、小さな子どもの視覚にも訴えるものがあるようです。(少なくとも、一人のピアニストが小難しい顔をして弾いている姿よりはね…。)
これを見ると、娘ちゃんはピアノに駆け寄ってバンバン音を出すようになりました。お友達(というか、もしかしたら大好きなじぃじやばぁばのように見えていたりして)と演奏している気分になっているのかもしれません♪
ちなみに私はこの輸入盤DVDを約1,000円位で入手しました。1人分のコンサートチケットよりはるかに安いのに、こんな贅沢な演奏を何度も楽しめるなんて、素晴らしいです…。
輸入盤とはいってもリージョンフリーなので普通に再生できますし、特典映像の字幕は日本語も選べるようになっています。( Extravaganzaというのは、華やかな祭典とか、豪華なショーといった感じでしょうか。)
Piano Extravaganza
※Amazonの場合、輸入盤DVDは品切れでも少し待つと入荷することもあるので、時々チェックしてみても良いかも…。マーケットプレイスで安く入手できることもあります。
▼国内盤も出ているようです。まだ手に入りそう。
世紀のピアニストたちの共演~ヴェルビエ音楽祭&アカデミー10周年記念ガラ・コンサート・ライヴ [DVD]
【曲目リスト】
1. 連弾のためのソナタ ハ長調K.521(モーツァルト)
2. 2台のピアノ・8手のためのソナタ ホ短調(スメタナ)
3. ハッピー・バースデイ変奏曲(ハイドリッヒ)
4. 4台のピアノのための協奏曲イ短調BWV1065(バッハ)
5. 歌劇「セミラーミデ」~序曲(ロッシーニ/チェルニー編曲による8台ピアノ版)
6. ワルキューレの騎行(ブラックフォード編曲による8台ピアノ版)(ワーグナー)
7. ジャマイカ・ルンバ(ラス編曲による8台ピアノ版)(ベンジャミン)
8. 行進曲「星条旗よ永遠なれ」(ロート編曲による8台ピアノ版)(スーザ~M.グールド)
9. ユニオン~国民歌による演奏会用パラフレーズ(ラス編曲による8台ピアノ版)(ゴッドシャルク)
10. くまばちは飛ぶ(8台ピアノ編曲版)(リムスキー=コルサコフ)
11. ハッピー・バースデイ
映像特典:ヴェルビエ音楽祭&アカデミーについてのドキュメンタリー&インタビュー
収録: 2003年7月22日, サル・メドラン (スイス, ヴェルビエ)
細かい説明は置いておいて、このDVDの中から特に好きな演奏をピックアップしてみました。
モーツァルト 連弾のためのソナタハ長調K.521
16手の演奏も凄いのだけれど、個人的に好きなのはアルゲリッチとキーシンによるモーツァルトの「四手のためのソナタ」。撮影がとても凝っていて、2人の顔や手の動きのアップをじっくり見ることができるのもうれしいところ。2人の手の絶妙な交差や表情に釘付けになってしまいます。
鍵盤をじっくり見ることができるので、娘ちゃんと見る時にはこの曲を選ぶことが多いかな…。
Argerich and Kissin piano 4 hands - Mozart Sonata KV 521(part 1/2)
(part 2/2)
マルタアルゲリッチ 子供と魔法
たしかこの本にはアルゲリッチがまだ若いキーシンとはじめて会った時の話がちらっと書いてあったような…。もう一度読んでみなきゃ。
DVDではこの後スメタナの2台のピアノ・8手のためのソナタホ短調など続きます。
次はバッハ。
バッハ 4台のピアノのための協奏曲イ短調BWV1065
アルゲリッチとキーシンにレヴァインとプレトニョフが加わったバッハの「四台のピアノのための協奏曲」。
伴奏はクレーメル、バシュメット、レーピンやマイスキーなど、錚々たるソリスト達。
Bach - Concerto for 4 Pianos BWV 1065 (Argerich, Kissin, Levine, Pletnev)
ワーグナー ワルキューレの騎行[リチャード・ブラックフォード編曲による8台ピアノ版]
レヴァインの合図でスタートするワーグナーの「ワルキューレの騎行」。8台16手による迫力ある演奏は圧巻です。娘ちゃんもじいっと見ています。
Walkürenritt (Ride of the Valkyries)
Evgeni Kissin, Lang Lang, Emanuel Ax, Leif Ove Andsnes, Claude Frank, Mikhail Pletnev, Staffan Scheja, and James Levine
リムスキー・コルサコフ くまばちは飛ぶ[8台ピアノ版]
こちらも8台16手による素晴らしい演奏です。
Flight of the bumble bee
特典映像では舞台裏や練習風景の一部などを見ることができます。
主催者のマーティン・エングストロームさんは「8人のすばらしいピアニストを集めることより、8台のピアノを集めるのが大変だった、どのピアノも最高のものでなくてはならないから」というようなことを話されていました。ちょうど良いタイミングでスタインウェイが150周年だったということで、快く8台貸してもらえたそうです。
さらに「ピアノ連弾よりピアノ2台のほうが、距離もあって合わせにくい」ということ、そして「台数が増えると指数関数的に難しくなるんだ」いうことをピアニストのエマニュエル・アックスさんが話されていました。「これだけ音が密集してると間違って弾いても誰にもわからないところが気持ちいい」「練習はとても真剣だけれど、本番になると楽しめてしまう」というようなお話も興味深かった。
練習中に笑顔を見せているキーシンさん。あまり見たことがない表情だったので印象的でした。
やはり皆さんとても楽しんで演奏されていたのですね。
そして観客の皆さんもリラックスして演奏を楽しんでいる様子が伝わってきます。いつか足を運んでみたい音楽祭のひとつになりました!DVDの冒頭に出てくるアルプスの山々もとても美しいです。
楽しみながらも緊張感溢れる、名手たちによる素晴らしい演奏の数々… クラシック好きな方だけでなく、普段クラシックをあまり聴かないというような方も楽しめると思います。
こんな映像から入ってみると、小さな子どもでも「音を奏でる、楽器を演奏するって楽しい♪」ということが何となく肌で感じられるのではないでしょうか。
おまけ・2010年のヴェルビエ音楽祭より
アルゲリッチがショスタコーヴィチのピアノ協奏曲 第1番を演奏しています。ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲についてはそれぞれまた記事にするつもりです。
Argerich plays Shostakovich Piano Concerto No. 1 (Verbier festival 2010)
Verbier Festival 2009 & 2010 - Martha Argerich [DVD] [Import]
▼1歳の娘ちゃんお気に入りのミニピアノはこちら。
KORG MICROPIANO マイクロピアノ ミニ鍵盤61鍵
※クラシック 関連記事